リースバックとは、所有者が自身の住宅を企業に売却し、その後も同じ住宅を賃貸として借り続ける形式の取引を指します。一定の年齢以上の方や、子供が独立して一人暮らしを始めるといったライフスタイルの変更を迎えた際に考えられる住宅戦略の一つです。リースバック制度を利用するには、まず住宅の査定が行われます。この査定では、築年数、建物の状態、立地条件などが評価され、その結果が買取価格に反映されます。
リースバックには大きく分けて三つのメリットが存在します。まず一つ目は、固定資産税や管理費などの負担が軽減されることです。所有者から賃借人に立場が変わることで、固定資産税は大幅に軽減されることが大きなポイントとなります。また、修繕費用も賃貸オーナー側が負担することから、住宅の維持にかかるコストが大幅に削減できるという利点があります。
二つ目のメリットは、一時的な資金繰りの改善です。自己資本を売却することで、大きな資金が一時的に手に入るため、他の投資に活用したり、生活費を補填したりするなどの自由度が増します。三つ目のメリットは、引退後の安定的な住居確保です。引退後も同じ住宅を継続して使用でき、移動や引っ越しのストレスから解放されます。
また、買取価格も査定により決定されますので、適正な価格で買い取られる点も安心できます。しかし、リースバックには一部デメリットも存在します。それは、自宅の売買が絡むため、査定によっては思ったより低い価格になる可能性がある点です。けれども、それがリースバックのリスクといえるでしょう。
以上のように、リースバックは所有者のさまざまなニーズに応える多面的なメリットを持つ一方で、自宅の価値を査定する必要があり、その結果次第ではデメリットも含まれます。よって、リースバックを検討する際には、十分に査定が進んだうえで、そのメリットとデメリットを比較検討することが重要です。リースバックのことならこちら